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ソウルの気候
ソウルは地理的に朝鮮半島の中央に位置していて気候も中間的な気候である。南部地域の済州道(チェジュド)と南海岸が暖帯性気候、北部の蓋馬(ケマ)高原地域を中心とした北部地方が冷帯の寒冷な気候であるのに比べ、ソウルはその中間的な性格の気候の冷温帯性気候である。
ソウルの年平均気温は11.8℃、もっとも寒い1月の平均気温が-3.5℃、もっとも暑い8月の平均気温が25.3℃で、同じ緯度の他の地域に比べ、気温の年較差が大きい大陸性気候である。
真夏には高温多湿な北太平洋高気圧の影響を受けて熱帯気候に劣らぬほどの高温になり、真冬には寒冷乾燥したシベリア気団の影響を受けて寒帯気候に劣らぬほどの低温になる。
ソウルは四季の差がはっきりしている方だ。春、秋は雨が少なく暖かいので旅行するのに快適な条件だが、夏(6月 - 9月中旬)は季節風の影響で高温多湿な天気(月平均気温20℃- 27℃)が続き、冬(12月-2月)は同じ緯度の他の都市に比べ寒い方(月平均気温-5℃〜0℃)だ。
従って季節別にふさわしい衣服を準備する必要がある。 日較差が激しい春、秋には軽いジャケットを、冬には防寒服を用意し、夏の強い日差しと湿気についても備えたほうがよい。
ソウル地域の年降水量は1364oで、 6、 7、 8月の降水量が全体の58%を占めるほど夏に集中している。特に梅雨前線が北上する7、8月にはたくさんの雨が降り、洪水の被害を被ったりもしている。
一方、ソウルの気候は世界の他の大都市と同じく人口1000万以上の大都市に成長するのにしたがって特異な都市気候が現れ都市温暖化(ヒートアイランド)が形成されて都心と郊外地域間に気温差が生じている。
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