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自然が造り出した芸術世界-寿石(スソク)
偉大な自然と絶妙な芸術の間に置かれている寿石。 私たちが俗に見る単純な石ではない、何か特別な意味と深さを込めた芸術作品、それが寿石だ。 人工の手を絶対許さない自然が誕生させた偉大な結果物。 それは人と自然を結び付けてくれる一つの道だ。
寿石というのは
山水景石の略字であり自然によって造られたもので、大自然の景色を縮小した石やある<形に似た石、または石に刺さった模様と色が美しいこと、そして何と表すことは難しいが親密さと玄妙な想像を呼び起こす抽象的な石などを意味する。
簡単に言って、私たちの周囲で見られる石の中で質が良くて特定の様を持っていて加工されていない素直な自然石は、十分に寿石になることができる。
寿石の歴史
長い歴史を持った寿石に対して古典でおよそ筋を見てみると、石を大切にして愛する人間の心は昔も今も変わりがないようだ。 韓国では三国遺事と、高麗時代にはムン・イクチョム(1329-1398)先生の祠堂に多くの奇岩怪石が保存されていることを照らしてみると、石の収集が続いてきたことが実証されている。
朝鮮時代は人才、姜希顔(カン・ヒアン)(1417-1464)先生が著した、石に対した礼讃論を探すことができ、退渓、チョン・ヤギョン、金正喜(キ厶・ジョンヒ)、 大院君(デウォングン)なども寿石を愛護したことが古書に出ている。
<怪石は固くて正直な徳を持っており、これは実に君子が友達になるのは当然だ>という有名な名言とともに、 人が自然と石を愛する心が継承され、記録で伝わってくる。
韓国では1960年中盤に日本から近い釜山でまず伝来されてきて(65~70年)、釜山とソウルに寿石会が組織され、展示会を契機に一般に広く知られるようになった。 当時は寿石人口が非常に少なかったが、だんだん多くの人が寿石に関心を持つようになった。
最近は寿石と係わった雑誌や出版物がたくさん発刊され、どの家も寿石一点程ない家がないくらいになった。
寿石の分類
山水景石
山水の全ての自然現象を一つ一つ並べようとしたら数えられないほどだ。 寿石はまたこれに準じると見ても過言ではないほど、深い谷と色々な形の山形、山勢、岩石、稜線、山脈、湖、滝、平原などに広げられている。
山形石
山形石は、名通り山の様を縮小させた形に出来た寿石で、これらは個人の感覚と観点によって多くの形に分類される。
暴布石
一つの谷、或いはいろいろな谷から流れてくる滝の形象石で珍しい希覯石だ。
湖水石
寿石の一部または全体が刻まれて水が淀む形象石。 人の心を和らげてくれ、故郷の趣を感じさせる。
平原石
一方に山嶺が立っていて小さな丘や山が広い平野にそびえていて、まるで広大な平原を連想させる寿石として、高次元の眼目で遠近に対した感覚と感じをすぐ感じられてこそ鑑賞の妙味が厚くなる。 それによって心は限りなく広がり、すべての雑念が洗われる契機となる。
島形 岩形石
海には多くの島が散在しており、これらはいろいろな筋と水中につながっていて、この寿石はこれらを個体として一個の形を表し、その玄妙な姿態を威張る。 韓国は三面が海になっており、いろいろな形態の岩形石が散在していて、形象石が海の有名な岩の形の石に似ることができる。 (望夫石、獅子岩、熊岩、竜頭岩。。。)
断層石
切り立った崖に広げられた平原が多い済州道や南海,東海にたくさん散在している寿石。 崖でも洞穴などでよく見られる。
物形石
名前通りに人や,獣など明らかな様を持った寿石。 この物形石は見ている人を無限の想像の世界に熱中させ、何故かわからない共感を感じさせる。
寿石といえば俗に多くの人が年輩の趣味として知っているが、このような考えは間違った考えだ。 趣味活動である寿石には年の制限がなく、関心あって好きな人なら誰でも気軽に習うことができる。 すべてのことがそうであるが、寿石も基本知識を身につけ多い探石を通せば、実力が日就月将するはずだ。
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