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科学の神秘、 自然に近い器、 オンギ(甕器)

   オンギは古代時代以前から韓国人の歴史とともに伝えられてきた、 土で作られた韓国伝統の器だ。   しょうゆ、 味噌、 キムチなどの韓国を代表する伝統発酵食品を入れるのはもちろん煙突、 ろうそく瓶、 油皿などとしても広く使われた生活用品だ。 特にオンギは土で作られているので、 ひびが入ったり壊れたりしたらすぐに土に戻せる‘自然に近い器’とも呼ばれている。

息をする器

   オンギとは‘チルグルッ(素焼きの土器)’と‘オジグルッ(釉薬を塗って焼いた陶器)’を指す言葉で韓国固有の生活の器だ。チルグルッ’は赤土で器を作った後に釉薬を塗らないまま600〜700度で焼いたものだ。‘オジグルッ’はチルグルッに艶を出す釉薬である‘オジ釉薬’を塗り、1,200度以上の高温で焼いたつやつやした器だ。

   昔から器を作る技術がとても有名な韓国でオンギは今でも庶民のそばで消えずに残っている。特に発酵食品が中心の韓国料理の文化において‘オンギ’は貯蔵庫としての絶対的な役割を担っている。その理由はオンギに食品を入れておくと腐らずに発酵を促進させる特殊な性質のためだ。

   オンギに発酵食品を入れておくと食品の発酵が促進される理由は、粘土の中に入っている数多くの砂の粒が器に細かい空気の穴を作り出し、オンギの中と外に空気を通してキムチ、味噌、しょうゆなどの食品をよく発酵させ長い間保存してくれるためだ。それだけでなく米や麦、種などもオンギに入れておくと翌年まで新鮮に保管できるのはオンギを窯の中に入れて焼く時に木が焼けながら生じるすすがオンギの中と外をぐるぐると回りながら防腐性の物質を形成するためだ。

韓国人の知恵と科学性

   水や食品を長く保存することができ、食品を腐らせないオンギの神秘的な効果はオンギの製作過程で生じる驚くべき科学性にある。

   よく選んだ粘土を水と混ぜ合わせてオンギの形を作り、乾燥させた後に、 釉薬を塗り、 3日ほど日陰で乾かすと水分が蒸発しながら穴ができる。そして、穴ができた場所には釉薬が埋まる。 釉薬を塗って乾燥させた後に窯に入れて焼くのだが、窯の温度が高ければ高いほど、そして加熱時間が長ければ長いほどすすが増えながら防腐性の物質を形成する。 また、オンギの内部に残っていた水が高い温度で加熱されることにより、蒸発して細かい穴ができるのだが、この小さな穴がオンギの外の空気とオンギ内部の空気が循環できるようにしてくれる。

   オンギは環境親和的な容器、健康を守ってくれる容器という讃辞を受け、最近、さらに韓国人から愛されている。オンギは景福宮(朝鮮時代の王宮、地下鉄3号線景福宮駅)、仁寺洞(地下鉄3号線安国(アングク)駅)などで簡単に購入できるだけでなく、オンギ民俗博物館を訪れると韓国人の伝統とともに伝えられてきたオンギの様々な姿を見ることができる。

甕器(オンギ)民俗博物館

[交通] 地下鉄4号線水由(スユ)駅1番出口。   6、 6-1、 8、 16-1番のバスに乗ってシンギョン女子商業高等学校前で下車。   宇異(ウイ)洞教会後ろ。
[観覧時間] 10時〜18時(毎週月曜日休館)
[問い合わせ] 02-900-0900


 
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