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楮(コウゾ)で作った生きて息をする紙、
韓国の紙、 韓紙(ハンジ)

   韓紙とはコウゾの皮を加工して、手で作った韓国固有の紙のことを言う。 韓国では現代以前まで韓紙が唯一の紙として使われていた。 韓紙は自然にやさしい特性のため‘生きて息をする紙’と称されたりもする。 亡父の代を継いで18才の時から韓紙を作る仕事だけをして生きてきた韓紙無形文化財であるジャン・ヨンフンさん(68)に韓紙の話を聞いてみよう。 彼の話を聞くと韓紙の歴史が自然と耳に入ってくるようだ。

   韓紙とはコウゾの皮を加工して、手で作った韓国固有の紙のことを言う。韓国では現代以前まで韓紙が唯一の紙として使われていた。韓紙は自然にやさしい特性のため‘生きて息をする紙’と称されたりもする。亡父の代を継いで18才の時から韓紙を作る仕事だけをして生きてきた韓紙無形文化財であるジャン・ヨンフンさん(68)に韓紙の話を聞いてみよう。彼の話を聞くと韓紙の歴史が自然と耳に入ってくるようだ。

   人類の歴史上、最初の紙が発明されたのは紀元前2世紀頃の中国だ。韓国に紙の製造法がいつ伝来されたのか正確な年度は分からない。しかし、4世紀後半にはすでに歴史書を編纂したという記録があるところをみると、4世紀以前と推測される。
   
   韓紙は純粋な天然材料を使用して作られるということがもっとも大きな特徴だ。西洋の紙は水酸化ナトリウムを使うが、韓紙は蕎麦の茎、稲わらなどの天然材料を焼いて出た抽出物を使うので中性紙になる。だから、韓紙は千年が過ぎても変質しない。ジャン・ヨンフンさんは“韓紙は天然の原料を使い、風通しがいい紙であるだけに寿命が長い”と語る。

   韓紙は紙質が薄いながらも柔かくてとても丈夫だ。韓紙を成している繊維が非常に長く、形態がくっきりしているためだ。短い木材パルプを材料に使う西洋の紙よりもはるかに丈夫だ。

   韓紙はいろいろな用途に使われる。一番よく使われるのが記録伝達用だ。文字記録のための印刷用や絵を描くための紙として使われた。次に韓紙に日常生活の中でもっともよく接することができる場所が住居空間だ。韓国の伝統家屋の門や部屋のなかの壁紙、そして、床に韓紙を貼ることで内装材の機能をした。また、韓紙は光を透す効果に優れた唯一の素材だった。

   韓紙は信仰の儀式や行事で附随的な存在としても使われていた。儒教文化圏である韓国では形式的な儀式が重視された。韓紙はこのような儀礼書式を記録するのにも使われた。韓紙が信仰行事や儀式を行うときに使われたのは白色の清潔さと純粋さのためだと言うことができる。その他に韓紙は貨幣用、実生活の中の工芸品として愛用されたりもした。

   韓国人の生活に欠かすことのできない韓紙だが、現代に至っては、西洋式の機械紙の普及により、その需要は急激に減少し始めた。安くて短時間に大量生産が可能な機械紙に需要がだんだんと集まり始めたわけだ。1970年代まではそれでも辛うじて続けられてきた韓紙工場は、韓紙消費の減少で以後はほとんどが姿を消すことになった。
   
   ジャン・ヨンフンさんも消費の減少のために経済的に生活が困難になったり、自然災害による挫折を何度も味わった。しかし、最後まで韓紙を作る仕事を諦めなかった。初めは亡父がしていたので始めた仕事だが、始めてみると、“韓紙を最後まで守らねば”という信念が先だった。彼にはこの世で一番質の良い韓紙を作るんだという目標がある。今は彼に続いて、息子のジャン・ソンウンさん(35)が家業を継ぐつもりだという。

   現在、ジャン・ヨンフンさんは京畿道(キョンギド)加平(カピョン)で‘ジャンジバン’という韓紙作業室を運営している。ここで彼は白色伝統韓紙はもちろんのこと、文様を入れて作った韓紙、絵を描くときにカンバスとして利用する韓紙、色韓紙など様々な種類の韓紙を開発し、日本へ輸出している。   

[問い合わせ] 031- 581-0457

韓紙の作り方
@ 11月〜2月の間にコウゾ1年物を採取する。
A 一晩中火をくべて採取したコウゾを蒸す。
B コウゾの皮を剥く。
C 剥いた皮をよく乾かす。   
D 小川の水で戻して、表皮をナイフで剥く。
E 表皮を剥いたコウゾを凍らないように天日でよく乾かす。   
F よく乾いたコウゾの皮をきれいな水に浸けて戻す。
G 戻したコウゾの皮を大きな釜に入れ、わら、脱穀した豆の茎、蕎麦の茎などを焼いた灰から出た灰汁を一緒に混ぜて十分に煮る。
H 灰汁を洗う。
I 棒でコウゾを叩き、水に浸ける。
J 紙の形にして乾かす。
K 乾いた紙を何枚も重ねて叩き、紙の面を緻密にして艶をだす。


 
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